栄養管理室
概要
病院の管理栄養士は病気の予防・治療としての栄養評価・栄養治療・栄養食事指導および健康増進のための情報発信など、患者さんと向き合った臨床栄養管理の実践と、診療を支援することを目指しています。
内容・特色
■給食管理業務
食事は治療の一環として重要な役割を担い、同時に入院中の患者さんにとっては楽しみのうちの一つでもあります。糖尿病や脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病や腎臓病などの治療には食事療法がとても重要です。そのためには、個々の患者さんの病状に応じたきめ細かな対応が必要となります。「安全でおいしく、治療効果を高める食事」を継続的に提供できるように一同、励んでいます。
■栄養管理業務
全入院患者さんの栄養スクリーニング・アセスメントをし、栄養ケアプランの作成を行っています。定期的にスクリーニングを行い継続的な栄養管理を実施しています。
医師の指示に基づき、糖尿食、腎臓食、減塩食、消化管術後食などの食事療法や、食習慣改善について栄養食事指導を行っています。個々の患者さんに合わせ、治療に必要な食事のとり方について具体的にアドバイスさせていただきます。管理栄養士が食生活における不安や疑問にお答えし、食事療法への理解を深めるお手伝いをしています。
■入院栄養指導
治療食を提供している患者さん、食事がうまく飲み込めない患者さん、胃ろうを利用した栄養管理の必要な患者さんなど、様々な患者さんや家族の方からの相談を受けています。入院中の食事の説明や、自宅での食事の聞き取り、退院後の食事の提案を行っています。
■チーム医療
栄養管理業務として、医師や他の医療スタッフと一緒に栄養サポートチーム(NST)や、スキンケアチーム、心不全チーム、糖尿病専門外来チーム等の一員としてチーム医療を行っています。管理栄養士の立場から患者さんの個々の栄養状態に応じた提案を行っています。
主な実績
年間栄養指導件数 |
令和3年度 |
令和4年度 |
令和5年度 |
---|---|---|---|
入院 |
153 |
195 |
170 |
外来 |
867 | 1,118 | 687 |
令和5年度 栄養指導(疾患別) |
件数 |
---|---|
糖尿病 | 590 |
脂質異常症 | 29 |
心臓疾患・高血圧症 | 50 |
肝臓疾患 | 50 |
腎疾患・透析 | 15 |
膵臓疾患 | 6 |
消化管潰瘍 | 1 |
消化管術後 | 60 |
その他 | 56 |
計 | 857 |
認定資格、研修修了
資格名 | 人数 |
---|---|
日本糖尿病療養指導士 | 2名 |
NST専門療法士実地修練研修修了者 | 3名 |
所属学会
- 日本静脈経腸栄養学会
- 日本病態栄養学会
- 日本在宅栄養管理学会
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会