腎臓外科(臓器移植)
概要
移植患者、生体ドナーの定期外来と入院を中心に診療しています。米子市内はもとより、山陰両県や遠方からも受診されています。腎移植・膵腎同時移植患者の免疫抑制療法と拒絶反応の診断、がん健診を主とし、感染症、合併症、腎生検と拒絶反応治療は緊急入院で対応します。
外来では、一般血液・尿検査、感染マーカーの定期検査、免疫抑制剤の血中濃度測定と処方に加え、移植腎エコー、CT、MRAによる移植腎・膵の形態と血流評価、心機能評価、骨密度測定などをします。移植後糖尿病患者に対する内服・インスリン療法、骨粗鬆症の診断と治療、高齢患者の認知症と服薬対応、精神的支援も守備範囲です。入院患者では該当疾患の治療に加え、腎臓リハと栄養指導、さらに外来リハに継続して、長期生着と身体活動改善を目指しています。
維持透析患者では、透析条件の設定、定期検査・処方、自己血管や人工血管を用いたシャント手術、シャントトラブルに対応します。また、腹膜透析カテの挿入手術、腹膜透析導入も行います。
主な対象疾患
- 移植後免疫抑制療法(3剤併用または4剤併用による維持療法)
- 急性拒絶反応(腎生検診断、抗体療法、血漿交換など)
- 慢性拒絶反応
- ウ イルス感染症(CMV感染、BKV感染、帯状疱疹、ヘルペス感染、COVID-19感染、インフルエンザ感染など)
- 真菌感染症(カンジダ症、ニューモシスチス肺炎など)
- 細菌感染症(肺炎、腎盂腎炎、蜂窩織炎、胃腸炎など)
- PTLD(抗がん剤治療)
- 移植後糖尿病(食事療法、運動療法、内服療法、インスリン注射)
- ステロイド骨粗鬆症(骨密度検査、内服療法、注射など)
- 透析再導入(シャント作成、免疫抑制調整)
- シャントトラブル(外科的シャント再建、グラフトシャント作成など)
主な実績
令和5年度は、外来延患者は1,446人。口唇ヘルペス1例、口腔内カンジダ症1例、CMV感染症1例、帯状疱疹2例、移植患者のCOVID-19感染11例でした。入院延患者は1,029人。FSGS再発1例、腎盂腎炎5例、下腿蜂窩織炎2例、移植後透析再導入1例、腎生検5例、拒絶反応治療4例、腹膜透析導入1例。手術件数23件。内シャント造設4例、人工血管シャント作成・置換10例、シャント瘤切除再建3例、外科的血栓内膜摘除術3例、感染グラフト摘出1例、腹膜透析カテ抜去1例、腹膜透析カテ挿入1例を行いました。
項 目 | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|
外来患者延数(人) | 1,304 | 1,446 |
入院患者延数(人) | 375 | 1,029 |
シャント手術、グラフトシャント手術(件) | 8 | 23 |